概要
大土地所有を制限する農地法を通したが、任期中に元老院派に撲殺された。ローマ内政に暴力が持ち込まれた画期。
場所
ローマ
41.89°N 12.49°E · イタリア・ラツィオ州
41.89°N 12.49°E · イタリア・ラツィオ州
関わった人(1)
ティベリウス・グラックスBC163年頃–BC133年 · 護民官本文
兵役に取られている間に、農民の土地は借金の形に取られ、 戦争で得た奴隷を使う大農場に呑まれていった。 土地を失った市民は兵役の資格も失う。 勝ち続けることが兵の供給を細らせるという逆説になる。
ティベリウス・グラックスの法案は、 公有地の占有に上限を設け、超えた分を分配するものだった。 違法な占有を正すという建前で、 既得権を持つ元老院議員が主な対象になる。
拒否権を使った同僚の護民官を、民会の決議で罷免した。 前例が無い。さらに再選を目指した。 反対派は「王になるつもりだ」と言い立てた。
選挙の日、元老院議員とその配下が 椅子の脚を折って棍棒にし、300人あまりを殴り殺した。 ローマの政治が、初めて市民の血で決着した日になる。
動画(1)
出典(2)
プルタルコス 『対比列伝』ティベリウス・グラックス伝 8–20
塩野七生 『ローマ人の物語』III 勝者の混迷