概要
ものごとにはそれ自体で成り立つ本質が無い、という「空」の論理を組み立てた。相手の主張をその論理で崩す方法を使い、大乗仏教の方向を決めた。
場所
ナーランダー
25.14°N 85.44°E · インド・ビハール州
25.14°N 85.44°E · インド・ビハール州
関わった人(1)
ナーガールジュナAD150年頃–AD250年頃 · 著者本文
『中論』は、27章の短い詩でできている。
論じるのは「空」になる。
ものごとには、それ自体で成り立つ本質が無い。
すべては、他との関係のなかでだけ在る。
そこまでは、以前からの縁起の考え方だった。
彼がやったのは、 「本質がある」と言うとどんな矛盾が出るかを、 片端から示すことだった。
自分の立場を積極的に述べない。
相手の主張を、その主張自身の論理で崩す。
四つの選択肢をすべて否定する形を使う。
あるのでもなく、ないのでもなく、 あってないのでもなく、 あるのでもないのでもないのでもない。
「空」もまた空である、とも言う。
空という考えに執着したら、同じ誤りになる。
中国、朝鮮、日本、チベット。
大乗の諸宗派が、そろってこの人を祖と数えている。
生涯については、ほとんど分かっていない。