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Story / ストーリー

『菊と刀』で読む日本

出てくるできごと AD1639 – AD1946
できごと 6人物 2

概要

一度も日本へ行かないまま、戦時中のアメリカで書かれた日本人論。読み継がれ、批判され続けている。

この物語について

『菊と刀』(ルース・ベネディクト、1946年、日本語版1948年)は、戦時情報局の依頼から生まれた。敵国の人びとがどう考えるかを知りたい、という実務の要求になる。

著者は日本へ行けなかった。収容所にいた日系人への聞き取り、翻訳された小説、映画、当時の新聞。それらを材料に、恩、義理、恥、各々其ノ所ヲ得(それぞれの身分にふさわしい場所)といった概念で日本社会を組み立てた。

有名になったのは、罪の文化と恥の文化という対比になる。内面の良心で行動を決める社会と、他人の目で決める社会。日本は後者だ、という整理が広く引かれた。

批判も同じくらい多い。戦時中の限られた材料から日本人一般を語っている、階層と時代の違いを消している、恥と罪の対比そのものが乱暴だ、という指摘になる。

この物語は、本が扱ったできごとを並べ直したものになる。本文は写していない。当たっているかどうかとは別に、この本は日本人が自分を語るときの言葉に影響を与え続けた。そのこと自体が、この年表に入れる理由になる。

動画(1)

Ruth Benedict and the Study of Japanese CultureUC San Diego School of Global Policy and Strategy一度も日本へ行かずに書かれた本を、どう読むべきかを扱う

重なっているストーリー

同じできごとや人物を含む物語です。何件を共有しているかを添えました。

二つの大戦5件を共有 / 一発の銃声から31年。二つの戦争は別々ではなく、前者の終わらせ方が後者を呼んだ。武士の700年2件を共有 / 地方の武装集団が政権を取り、そして自ら身分ごと消えるまで。『失敗の本質』で読む日本軍2件を共有 / なぜ負けたのかを、作戦ではなく組織の性質から説明した本。六つの作戦を並べて、同じ型を取り出す。明治1件を共有 / 藩を消し、身分を消し、40年で列強と戦えるところまで作り替えた。その代償も含めて。冷戦1件を共有 / 撃ち合わずに40年競った。ただし代理の戦場では、実際に人が死に続けた。女性の権利1件を共有 / 人口の半分が、参政権を得るまでに文明の歴史のほとんどを要した。技術と産業1件を共有 / 道具が人を変え、その人がまた道具を作った。速さが加速していく話。主権はだれのものか1件を共有 / 王が決めるのか、議会が決めるのか、国民が決めるのか。800年かけて答えが動いた。日本の古代1件を共有 / 中国の史書にだけ名が残る王たちから、律令の国家ができるまで。手本は常に大陸にあった。『サピエンス全史』で読む歴史1件を共有 / ハラリが人類史を三つの革命で切った本。その筋に沿って、このデータベースの項目を並べ直す。『世界史』(マクニール)で読む歴史1件を共有 / 文明どうしが接触し、借り、競い合うことで歴史が動く。世界を一つの物語として書いた最初の教科書。『想像の共同体』で読む歴史1件を共有 / 国民とは、会ったこともない人を同じ仲間だと思える想像力のことだ、という本。『日本の歴史をよみなおす』で読む日本1件を共有 / 日本は農業の国で、百姓は農民だった。その前提を、史料の側から崩した本。『ホモ・デウス』で読む次の歴史1件を共有 / 飢餓と疫病と戦争を抑え込んだ人類が、次に何を目指すか。『サピエンス全史』の続編。

筋(8)

年代順に並べてあります。役どころが書いてあるものは、なぜこの物語に含まれるかを添えました。

鎖国の完成できごと / AD1639年赤穂事件できごと / 1701年 / 義理を説明するために本が使う物語ルース・ベネディクト人物 / AD1887年6月5日 – AD1948年9月17日 / 著者大日本帝国憲法の発布できごと / 1889年2月11日(明治22年2月11日) / 「各々其ノ所ヲ得」という秩序昭和天皇人物 / AD1901年4月29日 – AD1989年1月7日 / 本が最後に扱う、降伏を告げる声真珠湾攻撃できごと / AD1941年12月7日 / この本が書かれた理由広島・長崎への原爆投下できごと / AD1945年8月6日『菊と刀』の刊行できごと / AD1946年 / 本そのもの