← 地図で見る
Story / ストーリー

大航海時代

出てくるできごと AD1405 – AD1642
できごと 24人物 213

概要

海が壁ではなく道になった。二つの大陸が結ばれ、世界がひとつの市場になっていく。

この物語について

きっかけは東の道が塞がったことだった。オスマンが地中海の東を押さえ、香辛料は仲介を重ねて高くなる。ならば海から直接行けないか、と考えた者がいた。

先に動いたのは実は中国で、鄭和の船団はコロンブスより90年早く、はるかに大きな規模でアフリカ東岸まで達している。だが明は航海をやめた。海を捨てた側と、海に出た側で、その後が分かれる。

西へ渡った船が着いたのは目指したインドではなかった。そこから起きたことは「発見」という言葉では足りない。アステカもインカも数百人の手勢に崩れたが、実際に人を殺したのは疫病だった。南米の銀はヨーロッパを経て中国へ流れ、世界で最初の、地球を回るお金の流れができる。

重なっているストーリー

同じできごとや人物を含む物語です。何件を共有しているかを添えました。

『サピエンス全史』で読む歴史13件を共有 / ハラリが人類史を三つの革命で切った本。その筋に沿って、このデータベースの項目を並べ直す。探検と発見11件を共有 / 地平線の向こうに何があるかを、確かめに行った人たちの記録。『銃・病原菌・鉄』で読む歴史11件を共有 / なぜ征服したのがスペイン人で、されたのがインカだったのか。ダイアモンドは答えを人ではなく大陸の形に求めた。接触前のアメリカ7件を共有 / 旧大陸と行き来のないまま、農耕も都市も国家も別々に生まれた。3000年ぶんの、独立した実験。帝国と独立6件を共有 / 数十年で世界の大半が数か国のものになり、また数十年で戻った。感染症と人類4件を共有 / 人が動くほど病も動いた。文明の広がりと感染の広がりは、同じ地図の上にある。交易路とお金4件を共有 / 運ぶ/両替する/貸す。人と物が動くところには、いつも同じ仕組みが生えてくる。『疫病と世界史』で読む歴史4件を共有 / 歴史を動かしたのは王でも思想でもなく、目に見えない微生物だった、と最初に言い切った本。『国家はなぜ衰退するのか』で読む歴史3件を共有 / 国境をひとつ挟んで豊かさが違うのは、地理でも文化でもなく制度のせいだ、という本。2024年のノーベル経済学賞の元になった。イスラム世界2件を共有 / 一世紀でイベリアからインダスまで。学問を受け継ぎ、育て、そして西へ返した。『大分岐』で読む歴史2件を共有 / 1800年まで、長江下流とイングランドは同じくらい豊かだった。分かれたのは石炭と植民地のせいだ、という本。『世界史』(マクニール)で読む歴史2件を共有 / 文明どうしが接触し、借り、競い合うことで歴史が動く。世界を一つの物語として書いた最初の教科書。宗教改革と科学革命1件を共有 / 教会が独占していた「何が正しいか」の答えが、聖書と観測に明け渡されるまで。中国の王朝1件を共有 / 殷から清まで3000年。王朝は替わっても、同じ型で替わり続けた。女性の権利1件を共有 / 人口の半分が、参政権を得るまでに文明の歴史のほとんどを要した。東ローマ千年1件を共有 / ローマの西半分が消えたあと、東半分は1000年続いた。その中身をローマの続きとして並べる。主権はだれのものか1件を共有 / 王が決めるのか、議会が決めるのか、国民が決めるのか。800年かけて答えが動いた。キリスト教のひろがり1件を共有 / 迫害される小集団が、300年で帝国の宗教になり、そこから何度も割れながら世界へ出ていった。コテンラジオで聞く歴史1件を共有 / ポッドキャスト「コテンラジオ」が取り上げた人物とできごと。ここに並ぶ項目には、その回の動画が付いている。『ローマ帝国衰亡史』で読むローマ1件を共有 / ギボンが1776年に出しはじめた、トラヤヌスからコンスタンティノープル陥落までの1300年。「なぜ滅びたか」を問う型はここで作られた。『繁栄』で読む歴史1件を共有 / 人類が豊かになったのは交換のおかげで、悲観する理由はいつも外れてきた、という本。反論側も付けてある。

筋(48)

年代順に並べてあります。役どころが書いてあるものは、なぜこの物語に含まれるかを添えました。

マルコ・ポーロ人物 / AD1254年 – AD1324年 / 2世紀前の旅行記が、船を出させる動機になったエンリケ航海王子人物 / AD1394年3月4日 – AD1460年11月13日 / 一度も探検に出なかった航海王子鄭和の南海遠征できごと / 1405年 / コロンブスより90年早く、規模も上。だが明は航海をやめたセウタ攻略できごと / AD1415年8月21日 / 大航海時代の最初の日ポルトガル帝国国 / AD1415年(セウタ攻略) – AD1999年(マカオの返還) / 点の連なりとして地球を一周する網を作ったバルトロメウ・ディアス人物 / AD1450年頃 – AD1500年5月29日 / 嵐の岬コロンブス人物 / AD1451年頃 – AD1506年イサベル1世人物 / AD1451年4月22日 – AD1504年11月26日コンスタンティノープル陥落できごと / AD1453年5月29日 / 東の道が塞がった。海へ出る動機になるアメリゴ・ヴェスプッチ人物 / AD1454年3月9日 – AD1512年2月22日 / 新しい大陸に名が付いたヴァスコ・ダ・ガマ人物 / AD1460年代 – AD1524年モクテスマ2世人物 / AD1466年頃 – AD1520年ペドロ・アルヴァレス・カブラル人物 / AD1467年頃 – AD1520年頃 / 13隻のうち7隻を失ったバルボア人物 / AD1475年頃 – AD1519年1月 / 首は広場に晒されたフランシスコ・ピサロ人物 / AD1478年頃 – AD1541年6月26日マゼラン人物 / AD1480年頃 – AD1521年4月27日バルトロメ・デ・ラス・カサス人物 / AD1484年 – AD1566年7月18日 / インディアスの使徒エルナン・コルテス人物 / AD1485年 – AD1547年12月2日ジャック・カルティエ人物 / AD1491年 – AD1557年9月1日 / カナダのダイヤモンドは石英だったコロンブスの到達できごと / AD1492年10月12日スペイン帝国国 / AD1492年(グラナダ陥落とコロンブスの航海) – AD1898年(米西戦争で最後の海外領土を失う) / 面として大陸を取った側スレイマン1世人物 / AD1494年 – AD1566年 / 東の道を押さえていた側トルデシリャス条約できごと / AD1494年6月7日 / 地球に線を引いて二人で分けたヴァスコ・ダ・ガマのインド航路できごと / AD1498年カブラルのブラジル到達できごと / AD1500年4月22日 / ブラジルがポルトガル語になった理由カール5世人物 / AD1500年2月24日 – AD1558年9月21日 / 時計を分解して過ごしたマラッカの陥落できごと / AD1511年バルボアの太平洋到達できごと / AD1513年9月25日 / 樽に隠れて船に乗った男天然痘のアメリカ大陸上陸できごと / AD1520年テノチティトランの陥落できごと / AD1521年 / 人を殺したのは武器ではなく疫病だったマゼランの太平洋横断できごと / AD1521年フェリペ2世人物 / AD1527年5月21日 – AD1598年9月13日 / 机で世界を治めたカハマルカの戦いできごと / AD1532年11月16日 / 168人が皇帝を捕らえたインカ帝国の滅亡できごと / AD1533年カルティエのセントローレンス川できごと / AD1535年 / カナダは「村」フランシス・ドレーク人物 / AD1540年頃 – AD1596年1月28日 / エル・ドラケポトシ銀山の開発できごと / AD1545年 / 南米の銀がヨーロッパを経て中国へ。最初の地球規模のお金の流れキリスト教の伝来できごと / AD1549年ラス・カサス『インディアスの破壊についての簡潔な報告』できごと / AD1552年 / 黒い伝説の元カール5世の退位できごと / AD1555年10月25日 / 帝国が二つになったヘンリー・ハドソン人物 / AD1565年頃 – AD1611年頃 / 氷の海に消えたドレークの世界周航できごと / AD1580年9月26日 / 船の上で騎士にしたイベリア連合できごと / AD1580年ネーデルラント連邦共和国国 / AD1581年(廃位布告) – AD1795年(フランス軍の侵入による崩壊)オランダ東インド会社の設立できごと / AD1602年3月20日アベル・タスマン人物 / AD1603年 – AD1659年10月10日 / 利益を持ち帰らなかったハドソン湾の発見と遭難できごと / AD1611年6月 / 小舟に乗せて置き去りタスマンのタスマニア・ニュージーランド到達できごと / AD1642年12月13日 / オーストラリアを見ずに一周