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Story / ストーリー

感染症と人類

出てくるできごと BC430 – AD2020
できごと 31人物 9

概要

人が動くほど病も動いた。文明の広がりと感染の広がりは、同じ地図の上にある。

この物語について

疫病は昔から人を殺してきたが、大量に殺すようになったのは人が密集して住み、遠くまで動くようになってからだった。

モンゴルがユーラシアを一つの交通圏にした直後、黒死病がヨーロッパの3分の1を殺した。大西洋が渡られた直後、持ち込まれた病がアメリカ大陸の社会を崩した。軍隊が世界中を移動した第一次大戦の直後、スペイン風邪が戦死者を上回る数を奪った。飛行機が日常になった時代には、COVID-19が数か月で世界を止めた。

一方で人は反撃も覚えた。ジェンナーの種痘は、病を根絶できると初めて示した。

重なっているストーリー

同じできごとや人物を含む物語です。何件を共有しているかを添えました。

『疫病と世界史』で読む歴史16件を共有 / 歴史を動かしたのは王でも思想でもなく、目に見えない微生物だった、と最初に言い切った本。確かめるという方法12件を共有 / 偉い人がそう言ったから、をやめた話。誰が最初かは、思っているほどはっきりしない。大航海時代4件を共有 / 海が壁ではなく道になった。二つの大陸が結ばれ、世界がひとつの市場になっていく。接触前のアメリカ4件を共有 / 旧大陸と行き来のないまま、農耕も都市も国家も別々に生まれた。3000年ぶんの、独立した実験。『サピエンス全史』で読む歴史4件を共有 / ハラリが人類史を三つの革命で切った本。その筋に沿って、このデータベースの項目を並べ直す。『銃・病原菌・鉄』で読む歴史4件を共有 / なぜ征服したのがスペイン人で、されたのがインカだったのか。ダイアモンドは答えを人ではなく大陸の形に求めた。『世界史』(マクニール)で読む歴史4件を共有 / 文明どうしが接触し、借り、競い合うことで歴史が動く。世界を一つの物語として書いた最初の教科書。『繁栄』で読む歴史3件を共有 / 人類が豊かになったのは交換のおかげで、悲観する理由はいつも外れてきた、という本。反論側も付けてある。ローマ人の物語2件を共有 / ラティウムの一都市が地中海全域を呑み込み、そして西半分が消えるまでの1200年。二つの大戦2件を共有 / 一発の銃声から31年。二つの戦争は別々ではなく、前者の終わらせ方が後者を呼んだ。女性の権利2件を共有 / 人口の半分が、参政権を得るまでに文明の歴史のほとんどを要した。技術と産業2件を共有 / 道具が人を変え、その人がまた道具を作った。速さが加速していく話。『ローマ人の物語』で読むローマ2件を共有 / 塩野七生が15年かけて15巻で書いた、建国から西の帝国の終わりまで。このデータベースの第一期と同じ範囲になる。『国家はなぜ衰退するのか』で読む歴史2件を共有 / 国境をひとつ挟んで豊かさが違うのは、地理でも文化でもなく制度のせいだ、という本。2024年のノーベル経済学賞の元になった。『暴力の人類史』で読む歴史2件を共有 / 人が人を殺す率は、狩猟採集の時代から今まで、長い目で見ればずっと下がってきた、という本。反論も多い。三国志1件を共有 / 400年続いた漢が壊れ、三つに割れ、そしてまた一つに戻るまでの約100年。明治1件を共有 / 藩を消し、身分を消し、40年で列強と戦えるところまで作り替えた。その代償も含めて。中国の王朝1件を共有 / 殷から清まで3000年。王朝は替わっても、同じ型で替わり続けた。探検と発見1件を共有 / 地平線の向こうに何があるかを、確かめに行った人たちの記録。草原の帝国1件を共有 / 匈奴からジュンガルまで、2500年のあいだ農耕世界の北にいた人たちの側から歴史を並べる。主権はだれのものか1件を共有 / 王が決めるのか、議会が決めるのか、国民が決めるのか。800年かけて答えが動いた。冷戦のあと1件を共有 / 対立の構図が消えたあと、何が残ったのか。1989年からの三十年。キリスト教のひろがり1件を共有 / 迫害される小集団が、300年で帝国の宗教になり、そこから何度も割れながら世界へ出ていった。日本の古代1件を共有 / 中国の史書にだけ名が残る王たちから、律令の国家ができるまで。手本は常に大陸にあった。表現の歴史1件を共有 / 書いた人、描いた人、作った人。政治と戦争のあいだに、ずっと別の営みがあった。ペルシア戦争1件を共有 / 当時最大の帝国に、都市国家の寄り合いが勝った。ギリシアが自分たちを語りはじめる。コテンラジオで聞く歴史1件を共有 / ポッドキャスト「コテンラジオ」が取り上げた人物とできごと。ここに並ぶ項目には、その回の動画が付いている。『ローマ帝国衰亡史』で読むローマ1件を共有 / ギボンが1776年に出しはじめた、トラヤヌスからコンスタンティノープル陥落までの1300年。「なぜ滅びたか」を問う型はここで作られた。

筋(40)

年代順に並べてあります。役どころが書いてあるものは、なぜこの物語に含まれるかを添えました。

ヒッポクラテス人物 / BC460年頃 – BC370年頃アテナイの疫病できごと / BC430年 / 記録に残る最古の流行ヒッポクラテスの医学できごと / BC400年頃 / 病を神罰でなく自然の現象として扱ったヴェスヴィオ火山の噴火できごと / 79年8月24日(近年は10月説が有力) / 街が一瞬で消えるということガレノス人物 / AD129年 – AD216年頃 / アントニヌスの疫病を診た張仲景人物 / AD150年頃 – AD219年頃アントニヌスの疫病できごと / 165年 / 記録に残る最初の帝国規模の流行『傷寒論』できごと / AD200年頃 / 一族の三分の二を疫病で失った医者が書いたキプリアヌスの疫病できごと / 249年グレゴリウス1世人物 / AD540年頃 – AD604年3月12日 / 疫病の年に教皇に選ばれた天平の疫病できごと / 735年 / 日本の人口の3割前後ラーズィー『天然痘と麻疹について』できごと / AD900年頃 / 二つの発疹を分けたモンゴル帝国の拡大できごと / 1206年 / ユーラシアが一つの交通圏になった黒死病できごと / 1347年 / その直後にヨーロッパの3分の1が死ぬ『デカメロン』できごと / AD1353年 / 黒死病の目撃の記録ワット・タイラーの乱できごと / AD1381年6月 / 黒死病の30年後。人手が減った側が力を持ったコロンブスの到達できごと / AD1492年10月12日 / 大西洋が渡られた天然痘のアメリカ大陸上陸できごと / AD1520年 / 免疫のない大陸に病が渡ったテノチティトランの陥落できごと / AD1521年 / 人を殺したのは武器ではなく疫病だったインカ帝国の滅亡できごと / AD1533年エドワード・ジェンナー人物 / AD1749年 – AD1823年ジェンナーの種痘できごと / AD1796年 / 人が病に反撃できると初めて示したルイ・パスツール人物 / AD1822年12月27日 – AD1895年9月28日 / 病の原因が目に見えない生きものだと分かる北里柴三郎人物 / AD1853年1月29日 – AD1931年6月13日ブロード・ストリートのコレラできごと / AD1854年8〜9月 / 疫学の始まり白鳥の首フラスコできごと / AD1861年インド大飢饉できごと / AD1876年 / 自然災害が、政策によって規模を変えた野口英世人物 / AD1876年11月9日 – AD1928年5月21日 / 黄熱病の病原体を見つけたと言った血清療法の確立できごと / AD1890年第三次ペスト大流行できごと / 1894年 / 菌が見つかったサローテ・トゥポウ3世人物 / AD1900年3月13日 – AD1965年12月16日 / 乳児死亡率を大きく下げた第一次世界大戦できごと / 1914年 / 軍隊が世界中を移動したワイカトの徴兵拒否できごと / AD1917年 / スペイン風邪の病人を集めて看護したスペイン風邪できごと / 1918年 / 戦死者を上回る数を奪ったDNAの二重らせんできごと / AD1953年 / 生物学が分子の言葉で書けるようになる緑の革命できごと / AD1965年天然痘の根絶宣言できごと / AD1980年5月8日 / 人類が病を一つ消したスマトラ沖地震と津波できごと / AD2004年12月26日 / 津波という言葉を知らない海岸西アフリカのエボラ流行できごと / AD2014年 / 医療従事者が500人死んだCOVID-19の世界的流行できごと / 2020年 / 飛行機の時代には数か月で世界が止まる